東京電力福島第一原発事故などで、いわき市内に避難している双葉郡出身者の足を確保する「復興支援バス」が15日、運行を開始した。
新常磐交通(本社・いわき市)が市内の仮設住宅や病院、商業施設などをルートに含んだ4路線を新設した。広野、楢葉、富岡、大熊、双葉の各町から避難している住民は、町が発行する「無料乗車証」を利用できる。
同日、市内の高久第十仮設住宅前で運行開始セレモニーを行った。楢葉町の草野孝町長、新常磐交通の高萩孝一常務らがテープカットした後、到着したバスに大勢の住民が乗り込んだ。
仮設住宅に入居している同町の無職遠藤タツ子さん(69)は「病院に通ったり、買い物に出掛けるときにとても便利」と歓迎していた。
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