アサヒビールは東日本大震災で被災した本宮市の福島工場の製造再開を記念し、同工場から出荷する「アサヒスーパードライ」など全商品に復興支援の寄付を付ける「ふくしまプロジェクト」を展開する。来年3月末まで継続し、地元の本県に感謝の気持ちを伝える。
被災した福島工場は復旧工事により、10月3日に「仕込み」などの生産活動を再開した。「アサヒ本生アクアブルー」の350ミリリットル、500ミリリットル缶が29日、「アサヒスーパードライ」の大瓶、中瓶、たるの10リットル、19リットルが12月6日に出荷、発売できることになった。
同社は出荷する計6品種全てを寄付の対象とする。缶と瓶は1本につき1円、たるは1リットルにつき1円を復興に役立てる。ラベルには「この商品1本につき1円が福島県の復興支援に活用されます」などと記載する。
福島工場は製造再開に当たり、高精度の分析ができるゲルマニウム半導体検出器を導入。放射性物質の検査態勢を強化し、出荷に万全を期している。
アサヒビール福島支社の田中晃支社長と佐々木恒司業務担当副部長は15日、福島民報郡山本社を訪れ「ふくしまプロジェクト」をPRした。
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