東日本大震災アーカイブ

水田17地点で超過 放射性物質の作付け基準 南相馬市

 南相馬市は15日までに、農地土壌の放射能測定結果を公表した。市内の農地460地点で測定した結果、政府が今年度産の米の作付け基準とした1キロ当たり5000ベクレルを超える放射性セシウムが水田17地点で計測された。

 調査は9、10の両月、市が警戒区域を除く市内の水田228地点、畑232地点で実施した。地表から約15センチの土壌を採取し、放射性物質の濃度を測定した。

 水田で1キロ当たり5000ベクレルを超えたのは原町区の高倉地区で7地点、大原地区で5地点、大谷地区で4地点、押釜地区で1地点。水田は大原地区の8980ベクレルが最高で、畑は同地区の1万406ベクレルが最も高かった。

 市は今月中に結果を地図にして公表する。調査結果や住民の意向などを踏まえ、12月中旬には平成24年度の米の作付け方針を示したいとしている。

カテゴリー:福島第一原発事故