東日本大震災アーカイブ

平穏、安心な状況を発信 広野町消防団の出初め式

機械器具点検を受ける団員

 広野町消防団と町婦人消防隊の出初め式は8日、町内の広野中で行われ、無火災を誓い合った。旧緊急時避難準備区域での出初め式は同町が初めて。
 ポンプ分団を含む7分団と婦人消防隊合わせて約80人が参加した。山田基星町長が同校体育館で通常点検、同校校庭で機械器具点検をし、「町内や避難場所で予防思想普及、向上に尽くしてほしい」と式辞を述べた。
 坂本栄司県議、武義弘県相双地方振興局長、鈴木紀昭町議会議長らが祝辞を述べた。
 町内での公式行事の実施は住民帰還を促す目的もある。渡辺正俊団長は「町内が平穏で安心できる状況ということが伝わることが、住民の帰還につながる」と話した。
 町消防団は東日本大震災後、3月下旬から約9カ月間、町内の防犯・防火活動を展開し、住民の財産を守る活動をしている。