東日本大震災

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来月から復旧・整備再開 警戒区域内の常磐道

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により一時中断していた警戒区域内の常磐自動車道の復旧・整備工事を2月から再開する。ネクスコ東日本が26日発表した。

 警戒区域内の開通区間と建設中区間のうち、放射線量が毎時3・8マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト相当)未満の区間の二区間の計12キロの工事に入る。

 広野-常磐富岡両インターチェンジ(IC)の16・4キロのうち、広野IC-楢葉パーキングエリア(PA)までの約6キロの復旧工事に着手する。2月に道路の亀裂や段差を調査し、除染と並行して3月にも工事に入る。

 常磐富岡-南相馬両ICの32・7キロのうち、南相馬市小高区内の約6キロの整備工事に入る。2月に現地調査し、3月から工事に取りかかる予定。

 放射線量が毎時3・8マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト相当)以上の楢葉PAから浪江IC北側までの区間は、環境省の除染モデル事業の結果を踏まえ、復旧・整備工事に入るかどうか検討する。

 「地元の希望の道となる特別な道路」(佐藤龍雄社長)として、新たに完成した区間については、無料化も検討されている。

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 野田佳彦首相は8日、南相馬市の建設工事が中断している常磐自動車道を視察し、安全性に配慮した上で工事を進める考えを示していた。南相馬市など浜通りの自治体からは、政府に常磐自動車道の早期全線開通の要望が出されていた。

 常磐自動車道は平成23年度中に常磐富岡-相馬両IC間の供用を目標としていた。しかし、原発事故で建設中の常磐富岡-南相馬両IC間の32・7キロのうち、約25キロが警戒区域内に含まれ、整備工事が中断していた。広野-常磐富岡両IC間の16・4キロも大震災の復旧工事が行われず、通行止めのままとなっていた。

 8日に南相馬市を訪れた野田佳彦首相に常磐道の早期開通を求めた桜井勝延市長は「一部とはいえ工事が再開されることは大きな前進。しかし、復旧・復興を進めるため、早期の全線開通に向けて国と東日本高速道路に要望していく」とした。

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