東日本大震災

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今春作付け除染条件 23年産100ベクレル超~500ベクレル以下の水田

 JA福島中央会は平成24年産米の作付けについて、23年産のコメで放射性セシウムが1キロ当たり500ベクレルを超えた地域は作付けを制限、100ベクレルを超し500ベクレル以下の地域は除染などの一定の条件を前提に作付けを進め、100ベクレル以下の地域は作付けを認める方針を示した。26日に、福島市で開いた理事会で決めた。

 東京電力福島第一原発事故で県産米から国の当初の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超えるセシウムが検出された問題に対する対応。24年産からは新基準(1キロ当たり100ベクレル)が適用される。作付け制限は国が市町村と協議して一定の地域ごとに決めることにしており、JA福島中央会の方針が反映される。

 JA福島中央会によると500ベクレルを超すコメが出た地域は原則、旧市町村単位で作付けを制限。100ベクレルを超えた地域では、周りの環境などから24年産のコメが100ベクレルを超えるリスクが小さいと判断された場合、除染などの実施を前提に作付けを進める。地理的要因などでリスクが大きい場合は一定地域単位で作付けを制限するとした。作付けを制限する水田は景観作物の栽培や実証ほ場にするなどして荒廃を防ぐ考え。原発事故の避難区域については作付けを見合わせる。

 理事会は17ある単位JAの組合長や中央会役員らで構成。これまでの会議では、100ベクレル超から500ベクレル以下の地域に関しては意見が割れていた。

 県が比較的放射線量が高い福島、伊達両市など6市22旧市町村の全戸検査を実施した結果、検体5291点のうち、100ベクレルを超えたのは5・5%(292点)と割合は低く、100ベクレル以下が94・5%(4999点)だった。検出下限値未満は79・3%(4197点)だった。県は現在、この地域を含む29市町村129旧129市町村で緊急の全戸調査を実施。今月中に結果がまとまる。

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 記者会見した庄條徳一JA福島中央会長は、作付け制限は苦渋の選択とした上で、「生産者の営農意欲(の維持)と消費者の信頼回の双方に配慮して判断した」と述べた。

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