東日本大震災アーカイブ

広島から平和のうた 南相馬で学ぶ5小学校に

西会長(右)からCDなどを受け取る門馬校長(右から2人目)

 広島市の伴東小六年生が歌った平和のうた「咲かせよう!」のCD、歌詞カード、譜面、子どもたちのメッセージが南相馬市に届き、30日に鹿島小で学ぶ五つの小学校に贈られた。
 伴東小では毎年、六年生が中心になって「平和のうた」を作詞・作曲して卒業式で発表している。式を目前にした昨年3月に東日本大震災、原発事故が発生。式では黙とうをささげ、東北地方を思いながら「咲かせよう!」を歌った。「咲かせよう きずなという花 咲かせよう ゆう気という花」と、震災被災地を励ますぴったりの歌詞だった。
 今年の六年生は、東北との絆を強めて共に頑張る思いを込め、昨年12月の広島市小学校音楽祭に出場、市民に歌声を届けた。「子どもたちの取り組みを被災地に届けたい」と、岡本卓博校長が南相馬市社会福祉協議会を通して西道典市小中学校PTA連絡協議会長に託した。岡本校長は「協働して困難を乗り越え、力強く復興してほしい」との手紙を添えた。
 贈呈式は鹿島小校長室で行われ、同小で学ぶ小高、金房、鳩原、福浦各小の校長らが出席した。西会長が「歌とともに、子どもたちの激励のメッセージも紹介して、感想を伴東小に届けてほしい」とあいさつ、門馬正純鹿島小校長らにCDなどを手渡した。

■咲かせよう!(1番の歌詞)

みんながなかよくなれば つぼみがまた一つ
みんながえがおになれば 心に花が咲く
もしもつらいことがあった日
花がかれそうになっても だれかそばにいてくれる
さあ手をつないで歩こう きっと新しい花がぼくらをまっててくれる
咲かせよう きずなという花
咲かせよう ゆう気という花
咲かせよう みんなといっしょに この思い
咲かせよう いつまでも