東京電力福島第一原発事故を受けたホールボディーカウンターによる内部被ばく検査を行っている南相馬市立病院の受診者が、4日までに1万人を超えた。
検査は昨年7月11日に開始、7月末までの一次申し込み9771人の検査を終了したばかり。2日から二次申込者の検診を1日約100人ペースで行っている。
同病院で昨年9月26日から12月27日まで行ったホールボディーカウンターによる内部被ばく検査は、小中学生579人、高校生以上4745人が受診した。小中学生は検出限界以下が62・35%、体重1キロ当たり20ベクレル以下では99・31%。高校生以上は検出限界以下が59・05%、20ベクレル以下では96・45%を占めている。
坪倉正治医師は「放射線による健康被害が起こる可能性は低いが、今後も食品からの内部被ばく継続調査は必要だ」と話している。
(カテゴリー:福島第一原発事故)