県の定時降下物環境放射能測定で、1月2日に通常より高い放射性セシウム濃度が検出されたことについて、県は6日、採取容器に混入した土ぼこりが要因との見方をあらためて示し、「東京電力福島第一原発からの新たな影響とは考えにくい」とする見解を公表した。
1月2日午前9時から3日午前9時にかけて福島市の県原子力センター福島支所で採取した降下物から、一平方メートル当たり432ベクレルが検出された。
県によると、容器内には目視で確認できる土の粒子があった。県は強い風で舞い上がった土ぼこりが採取容器に混入し、数値が上がった可能性があると分析。「原発周辺や県内の定点測定地点で放射線量に変化がないことから、原発の影響は考えにくい」とした。
(カテゴリー:福島第一原発事故)