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放射線 放射性物質 Q&A ホールボディーカウンターの仕組みは 体内の物質濃度を測定数値基


【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)高村昇さん

 県がホールボディーカウンターで内部被ばくの測定を進めていますが、独自に導入して住民の測定をする市町村も増えています。線量計などと、どのような違いがあるのでしょうか。測定の仕組みを教えてください。

 ポケット線量計やバッジ式積算線量計は外部被ばく線量を測定することができますが、内部被ばく線量は測定できません。内部被ばく線量を評価する手段の一つが、ホールボディーカウンターです。

 放射性物質の種類によって放射線の波長が違うことを利用し、体内の放射性物質の濃度を測定し、それを基に内部被ばく線量を推定する機器です。

 放射性セシウムが体内に入ると、ベータ線とガンマ線を出します。このガンマ線が体を透過し、体外に出てくる量を測定します。これを基に体内の放射性セシウム濃度を測定した上で、その数値から内部被ばく線量を算定します。

 昨年三月の事故以来、県内ではホールボディーカウンターの導入が進み、順次測定が行われていますが、これまでの測定結果を見ると、体内の放射性セシウム濃度はかなり低く、実際の内部被ばく線量も健康に影響を及ぼすとは考えにくい値です。事故直後から暫定基準値を設定して汚染された食物の摂取を制限してきたため、内部被ばくが低減されていることが理由と考えられます。

 ホールボディーカウンターは他の医療機器や線量計と同様、機種によって若干精度が違うため、結果にばらつきが出る可能性があり、最近問題となっています。しかし、ばらつきが出る可能性があるのは極めて低い濃度の放射性物質を測定する場合です。健康に影響が出るレベルの線量を見逃すようなことはありません。

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