双葉町は町議会から提出されていた放射性廃棄物の中間貯蔵施設建設に関する議論や町役場機能、仮の町構想など6項目の要望書に13日までに回答した。中間貯蔵施設については「双葉郡全体で議論するべき問題。除染、損害賠償、雇用、住民支援、健康問題、復興について総合的な議論の下、協議されるべき」と答えた。
埼玉県加須市に置いている町役場機能の本体を県内に戻すこと-との求めに対しては「町民の意見を十分に踏まえ、議会とも協議し決める」とし、具体的な考えは示さなかった。
仮の町構想に対しては「平成24年度に調査、検討を行い、町民の意見も踏まえ計画を策定する予定」とした。その他、町民の不公平感や一時帰宅、子どもの将来や健康に関する要望にも回答した。
佐々木清一議長は「十分な回答とは言えない部分もあるが、今後も町民の意向を町や国、県に伝えたい」とコメントした。町議会は「中間貯蔵施設建設は、町民の賠償、補償、財物補償、健康への対応、長期的なビジョンが示されてから議論すること」としていた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)