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今を生きる 来月須賀川で全国菜の花サミット 元気、安全発信したい 準備に全力、成功誓う

自社の廃食用油精製の設備を前にサミット成功に意欲を見せる佐藤さん

■実行委員長の佐藤博さん(59)
 「福島の元気を発信したい-」。須賀川市菜の花プロジェクト代表の佐藤博さん(59)は同市をメーンに4月28、29の両日開かれる第12回全国菜の花サミットinふくしまの実行委員長を務める。菜の花栽培による地域資源循環を目指す大会は本県で初めての開催。開幕まで1カ月を切り、本県の姿を世界に伝える決意を新たにしている。
 佐藤さんは清掃業の会社経営の傍ら、廃食用油のディーゼル燃料生産や太陽光発電などに取り組んでいる。東日本大震災直後のガソリン不足は自家製の燃料でしのいだ。サミットの主体であるNPO全国菜の花プロジェクトネットワークの活動に共鳴し、平成18年に須賀川で組織化して参画した。
 昨年10月、NPO代表の藤井絢子(あやこ)さんらが佐藤さんを訪ねてきた。東電福島第一原発事故による放射性物質の飛散と風評被害に苦しむ本県の農業を救おうと、菜の花栽培の支援活動を行った。予想以上の窮状を知った藤井さんは年末に再訪し、佐藤さんに「サミット開催」を伝えた。
 サミットでは、ドイツの大学教授らが自国のバイオマスエネルギーの取り組みについて基調講演する。津波による塩害からの土壌改良、チェルノブイリでの農地再興など菜の花栽培の事例報告、対談がある。須賀川、いわき両市の現地視察も予定している。
 佐藤さんは短い準備期間の中で、1000人を超える出席者の受け入れ態勢を整えた。メンバーの生産者と共に宿の手配やプログラムづくり、視察地選びなど計画を練った。「食の安全に懸命な県民の姿を国内外にアピールしたい」と力を込めた。

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