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今を生きる 復興の願い込めフラ日本一 支えられた経験を曲に

大会で優勝したフラ・オ・カプナヴァイのメンバー。手前中央はスコット・アウさん

■いわきのフラスクール 「フラ・オ・カプナヴァイ」主宰 スコット・アウさん(42)
 神の愛で守られ、私たちは永遠に生きる-。フラスクール「フラ・オ・カプナヴァイ」(本部・いわき市)を主宰する米ハワイ出身のスコット・アウさん(42)は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた経験を基に新曲を作詞・作曲した。悲しみと不安を乗り越え、福島で生きていく決意をしたためた曲。今月初めに東京都で開かれたフラダンスの全国大会でスクール生18人とともに披露し、優勝を果たした。
 昨年3月11日。大津波で多くの人が犠牲になったことを知って悲しみに暮れた。電気と水道は止まり、食べ物も十分にない中、追い打ちを掛けるように発生した原発事故。恐怖と不安を感じたが、いわきを離れようとは思わなかった。
 結婚を機に本県に来て15年。本場のフラの魅力を伝えようと県内外で指導に当たる。いわきは第二の古里であり、スクール生は大切な仲間だ。「ここで頑張ろう」と決めた。
 震災後、絆の大切さをあらためて感じ、復興への思いが強まった。心からあふれる言葉とメロディーを一気に吐き出して曲に仕上げ、振りを付けた。
 「天によって守られ支えられた」「すべてを失った。しかし、これを記憶にとどめ、また復興していく」。悲劇を忘れず、前に進んでいく思いを詩に表した。
 新曲と踊りを、今月初め東京で開かれた「第11回ホオラウレア・ジャパン」のカヒコ(古典)部門で発表した。18人で被災地の思いを全国に発信した。
 「震災を経て私たちは強くなった。現状に負けることなく、未来に向かって歩いていくことを伝えられた。これからも経験に根差した踊りを披露していきたい」。スコットさんは誓いを新たにしている。
 スコットさんと福島教室スタッフの志鎌真由美さんは優勝報告のため福島民報社を訪れた。

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