東日本大震災アーカイブ

開閉式バリケードなど前向き 飯舘村住民懇談会で政府示す

バリケードの運用について意見を尊重するよう求める飯舘村の住民

 計画的避難区域に指定されている飯舘村の避難区域見直しについて、住民から意見を聞く懇談会は9日、伊達市保原市民センターをトップに始まった。
 帰還困難区域の境に設置されるバリケードについて政府の原子力災害現地対策本部の担当者は設置する場合、村民が開閉できる方式など運用には柔軟に対応する考えを示した。
 席上、菅野典雄村長は帰還困難区域に再編される可能性のある長泥地区について、地元住民から意見を聞き国との区域見直し協議に反映させる意向を示した。懇談会の具体的な時期は示さなかった。
 懇談会は村民が集中して暮らす地域で開催している。初日は村民約150人が参加し、対策本部の担当者や菅野村長が区域見直しなどの現状を説明した。10日は相馬市の高齢者等サポートセンター、11日は福島市黒岩の県青少年会館、最終日の12日には福島市飯野町の飯舘村飯野出張所で開く。いずれの会場も午後6時30分から。

カテゴリー:福島第一原発事故