計画的避難区域に指定されている川俣町山木屋地区の住民懇談会は8日、町内の福沢多目的集会所で開かれた。
山木屋地区自治会が年間放射線量を1ミリシーベルト以下に低減させることを国に要望している点について、住民からは「長期間の除染が必要で帰還は何10年も後になる」との不安の声が相次いだ。自治会は今回出た住民の意見を町や町議会に要望するか今後決める。
山木屋地区の住民約300人が出席した。除染や避難区域の見直しなどについて質問を受けた古川道郎町長は「国が責任を持って除染をするとしている。しっかり除染が行われるよう求めていく」と述べた。国から打診された区域見直し案を保留した点について古川町長は「除染計画が示されなければ話し合いができない」と住民に説明した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)