東日本大震災アーカイブ

地域安全、市民の手で 南相馬の避難区域再編でパトロール隊発足 

村田副市長から辞令を受ける石川事務局長(左)

 東京電力福島第一原発事故に伴う南相馬市の避難区域再編に合わせた「市見守りパトロール隊」の発隊式は15日、市役所で行われた。

 避難区域の住民で構成する隊員ら約40人が参加。村田崇副市長がパトロール隊事務局長を務める元南相馬消防署小高分署長の石川清治さん(62)に辞令を手渡し、激励した。

 パトロール隊は帰還困難区域を除く避難指示解除準備、居住制限各区域の原町区南部と小高区の東、中、西の4方部に分かれ、平日は2交代で夜間の16時間、日曜・祝日は3交代で24時間警戒に当たる。事務局長の石川さんは「自分たちの力で地域を守りたい」と決意を語った。

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 福島市の県警機動センターでは、24時間態勢で南相馬市の避難区域周辺の犯罪摘発に当たる県警機動捜査隊の出動式が行われた。