東日本大震災アーカイブ

相馬小高神社の桜は... 福島で避難者が花見会

花見で絆を強め合った頑張ろうおだか会のメンバー

 南相馬市小高区から各地に避難する住民でつくる、頑張ろうおだか会(徳沢智会長)は17日、福島市の荒川桜づつみ河川公園で花見会を開いた。「相馬小高神社の桜は咲いているのかな」。参加者は開花間近の桜並木に目をやり、古里へ思いをはせた。
 同会は約120世帯でつくる。花見には、福島市内の借り上げ住宅などに入る約30人が参加した。桜のつぼみ膨らむ荒川沿いを歩き、ブルーシートの上で輪をつくった。
 16日に警戒区域が解除された故郷について、立ち入り可能になり、復興へ向けて前進したとの見方がある一方で、「区内全域を除染しなきゃ安心できない」「水道もトイレも使えない。早く生活できる状態にしてほしい」などの声が上がった。