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古里思い出す店に レストラン 船引で再び

新店舗の予定地でくわ入れをする渡辺さん

■都路町商工会長 渡辺辰夫さん(59)
 都路町商工会長、田村市都路町の渡辺辰夫さん(59)は東京電力福島第一原発事故の影響で休業中のレストラン「ホットハウス」を同市船引町で移転再開する。8月のオープンを目指し23日、新店舗の予定地で地鎮祭に臨んだ。
 渡辺さんは都内で洋食を約10年間修業した後、昭和54年に古里の288号国道沿いに店を構えた。妻三枝子さん(55)や弟辰二さん(57)らと切り盛りしてきたが、昨年の原発事故で自宅が警戒区域に。旧緊急時避難準備区域にある店は営業可能だが、地元住民に加えて遠方からの常連も多かった。悩み抜いた末に経営を成り立たせるのは難しいと決断。昨年11月に三春町から船引町に転居するなど、再開準備を進めてきた。
 新店舗はショッピングセンターの一角に着工し、7月末に完成する。旧店舗とほぼ同じ35席を設け、調理器具や食器類などを元の店から持ち出し、かつての雰囲気を再現する構想だ。
 都路町の警戒区域は避難指示解除準備区域となり、住民の立ち入りが可能になったものの、旧緊急時避難準備区域も含む大半の住民は避難生活を続けている。新店舗は都路の人々が暮らす仮設住宅からも程近い。渡辺さんは「地元を思い出しながら料理を味わえるような、復興を目指す都路のシンボルにしたい」と意気込んでいる。

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