大型連休の前半最後の30日、県内の観光地は多くの行楽客でにぎわった。
北塩原村裏磐梯の五色沼の一つ「毘沙門沼」では家族連れらが残雪の磐梯山をバックに記念写真を撮ったり、エメラルド色の水面でボート遊びを楽しんだりしていた。駐車場は関東、東海、北陸など県外ナンバーの車が目立った。
東京都品川区の男性会社員(43)は妻と小学生の息子2人の計4人で初めて訪れ、「とてもいい所。(東京電力福島第一原発事故による)放射線問題は、日常レベルではほとんど気にならない。今度は会津若松の歴史に触れてみたい」と話した。
毘沙門沼のほとりにある五色荘売店の遠藤雅憲サブマネージャー(42)は「連休前半の人出は原発事故前の4割程度だが、小さな子どもを連れた若い夫婦の姿が目に付くようになった。昨年は土産品を買い求めるお客さんから原材料の産地を質問されるケースも多かったが、今年はほぼ皆無」と語り、今後の観光の盛り上がりを期待していた。
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