本宮市は11日、東京電力に対し、福島第一原発事故に伴い市が支出した行政経費3億728万3505円の支払いを請求した。高松義行市長が、本宮市役所を訪れた林孝之東京電力福島原子力被災者支援対策本部福島地域支援室長に請求書を手渡した。
高松市長は「責任の所在をはっきりさせたい。真摯(しんし)に対応してもらいたい」と述べた。林室長は「重く受け止めている。誠心誠意対応していく」と答えた。
請求は、昨年3月11日から今年3月末までの事業費や人件費。事業費は農地除染や校庭の表土除去などの約4600万円、同市が独自に導入したホールボディーカウンター購入費約3500万円、原子力災害による避難者の水道加入金免除分約2900万円など。人件費は残業代や休日出勤などの約1億4200万円となっている。
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