東京電力福島第一原発事故による避難区域の見直しで、居住制限区域に再編される可能性のある飯舘村蕨平行政区は11日、村と村議会に同行政区を帰還困難区域に指定するよう要望した。
行政区の一部地域の年間放射線量は帰還困難区域の目安となる50ミリシーベルト超で、その他の地域も50ミリシーベルトに近い数値になっているため、帰還困難区域に見直すことを求めた。
志賀三男区長らが福島市の村飯野出張所を訪れ、要望書を菅野典雄村長に手渡した。回答期限を16日までとし、受け入れられなければ本格除染についての交渉に同意できないことを伝えた。
菅野村長は「住民の思いに応えられるよう対応したい」と述べた。
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