大玉村の安達太良仮設住宅に避難している富岡町民は13日、同村の農家の田を借りて、田植えに汗を流した。参加した町民約30人は、久しぶりの農作業に弾むような笑顔を見せていた。
同村の農業渡辺政司さん(63)が約7アールの田を提供した。参加者は、昔ながらの方法でコガネモチを手植えした。今後、雑草取りなども町民で行い、秋の収穫後に餅にして食べる。
国際協力機構(JICA)二本松青年海外協力隊訓練所のボランティア約30人も田植えに協力した。
鎌田光利自治会長(56)は「富岡町で兼業農家だった避難者も多い。共同作業を通して絆が強まる」と収穫を楽しみにしている。田を提供した渡辺さんは「困ったときは助け合いが大切。農作業で元気になればいい」と話していた。
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