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今を生きる 被災地の「90日」伝える 「3・11」から建物や避難所撮影 来月1日から東京で写真展

初めての写真展をPRする渡部さん

■福島の渡部龍弥さん(28)と中田真さん(29)
 大切な家族の命を奪った津波、いまだ県内に暗い影を落とす原発事故。東日本大震災から1年2カ月すぎても、復興への道のりは長く遠い-。震災で祖母を亡くした福島市の写真館に勤める渡部龍弥さん(28)は昨年3月11日以降、友人の中田真さん(29)と、移り変わる県内の様子などを1日も休まず撮影してきた。その中で、震災直後から3カ月間に撮影した2人の作品を展示する初の写真展「あの日から 福島の90日」を6月1日から5日まで、東京都文京区のGallery NIWで開く。
 震災直後、福島市で被災した2人はメールで無事を確かめ合った。「無事か」「これから福島はどうなるんだろう」。渡部さんは中田さんに「ありのままの日常を撮り続けないか」と呼び掛けた。
 その約2週間後、渡部さんはいわき市豊間に住んでいた祖母が津波で亡くなったことを知る。大きな衝撃だった。東京電力福島第一原発事故で放射性物質が拡散し、県外への避難者が相次ぐ。それでも渡部さんは「福島に残り、自分にできることを続けよう」と、写真への思いをさらに強めた。
 デジタルカメラ、フィルムカメラ、携帯電話などを使って2人が撮り続けた写真は5000枚を超える。写真展では福島、相馬、南相馬、いわきなどの各市で撮影した写真約400枚を展示する。震災で被害を受けた建物や避難所の様子に加え、四季折々の自然や動物、人々の笑顔など幅広い写真を出品する。
 2人は「単なる地震と原発事故の被災地」としてではなく、「福島で暮らす1人1人に日常があり、日を追うごとに変化する様子を見てもらいたい」と話している。
 問い合わせは渡部さんのメールアドレス info@90fukushima.sub.jpへ。

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