東京電力福島第一原発事故に伴う双葉署管内の警戒区域で、車と、ウシやイノシシが衝突する交通事故が26件に上っていることが4日、同署のまとめで分かった。けが人はいないが、大事故につながる危険性があるため、同署は運転速度を落とすよう呼び掛けている。
26件の事故は昨年7月から今年6月1日までに発生し、ウシとの事故が25件、イノシシとが1件。全て原発作業員の車だった。24件が夜間に発生しており、野生化した黒毛和牛が闇に紛れ、運転手に見えにくいため事故が多発しているとみられる。自然繁殖で子牛も生まれているとみられ、夜の運転は一層の注意が必要だという。
市町村別の内訳は、大熊町が8件、富岡町と楢葉町が各7件、浪江町が3件、川内村が1件だった。
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