JA伊達みらいは8日までに「食の安全・消費者の笑顔のために~放射性物質低減への取り組み」と題した産地復興DVDを制作した。厳寒期に実施した除染作業などを収録し、卸業者らに安全への取り組みをアピールする内容で、11日に伊達市で制作発表会を開く。
同JAは管内の伊達市、桑折町、国見町から委託を受け、昨年12月から果樹の除染作業を行った。
3人1班で延べ3万5000人がモモ、ブドウ、柿、リンゴ、サクランボ、プラムなどの樹木約47万本、約2200ヘクタールにわたって高圧洗浄機による樹皮の洗浄と粗皮削りを実施した。放射性物質がたまりやすい高所の枝葉も切り落とした。
水田はゼオライトとケイ酸カリを散布して深耕した。DVDにはこうした取り組みを収めた。
昨年産の果樹は東京電力福島第一原発事故による風評被害で大打撃を受け、販売額は前年の半分にまで落ちた。同JAは「安全性確保への懸命の取り組みを理解してほしい」としている。
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