東日本大震災アーカイブ

50件の犯行自供 旧警戒区域で窃盗容疑男

 福島県南相馬市原町区の旧警戒区域の民家から腕時計を盗んだ容疑で南相馬署に逮捕されたいわき市常磐関船町矢津4の56、作業員藤田昌彦被告(35)=窃盗・邸宅侵入罪で起訴済み=が同署の調べに対し、50件の犯行を自供していることが18日、分かった。
 同署の調べでは、藤田被告は3、4の両月、南相馬市原町区の当時の警戒区域で、住民が避難している民家に立ち入り、貴金属や現金、DVDなどを狙って犯行を繰り返していたとみられる。被害総額は約600万円相当に上り、一部はいわき市のリサイクルショップなどに売却したという。
 同署は、藤田被告が逮捕した際に持っていた約130点を含め、計約330点の貴金属などの被害品をいわき市の自宅から押収し、裏付け捜査を進めていた。