平田村のひらた中央病院で今月2日にホールボディーカウンターによる内部被ばく検査を受けた男性から1万9508ベクレル(セシウム134と同137の合算値)が検出された。
同院の震災復興支援放射能対策研究所(佐川文彦理事長)によると、東京電力福島第一原発事故で警戒区域に設定された自治体から避難し、現在、県北地方で暮らす70代の男性。同病院で内部被ばく検査を開始した昨年10月以降で最も高い値だった。ただ、一生の間に受ける放射線の総量を示す預託実効線量に換算すると0・852ミリシーベルトとなり、がんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを大幅に下回っている。
男性が食べていた未検査の干しシイタケを調べたところ、約14万ベクレルが検出された。男性は未検査のクリ、ワラビなども食べており、これらからも数百ベクレルが検出されたという。
同病院は山で収穫したり自家栽培したりした食材の摂取について「検査をしてから食べてほしい」としている。
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