東日本大震災アーカイブ

飯舘中 仮設校舎の完成祝う

完成を祝う式典で決意を語る西川生徒会長(中央)

 福島市飯野町に開校した福島県飯舘村の飯舘中仮設校舎の完成を祝う式典は6日、同校で行われた。仮設校舎は古里の村を思い出させる木材の香りに包まれ、生徒たちは晴れやかな表情を見せた。
 東京電力福島第一原発事故の影響で、飯舘中は昨年4月に川俣町の川俣高に移転。全6クラスが4つの教室で授業を受ける手狭さの中で、生徒は今年の夏休み前まで学んできた。
 式典は仮設校舎の多目的ホールで行われ、全校生徒約100人と村の関係者約50人が出席した。菅野典雄村長と佐藤長平村議会議長があいさつし、広瀬要人村教育長が学校施設を紹介した。
 生徒会の西川茜衣梨会長、菅野大輝、佐々木華純の両副会長が東日本大震災から中学校の開校までの歩みを映像で紹介した。西川会長は「毎日落ち着いて学校生活を送れるようになりました。前に進みます」と誓った。

カテゴリー:福島第一原発事故