福島県産米の放射線対策を取引先に知ってもらう全農県本部の「ふくしまの米」産地視察説明会は24日、会津若松市などで始まり、全袋検査などの取り組みをアピールした。
県、ふくしま米需要拡大推進協議会の共催。県内や首都圏、関西などの卸業者、量販店、加工業者など約30人が参加した。
一行は会津若松市のJAあいづ1号農業倉庫を訪れ、20日に始まったばかりの全袋検査を視察した。同倉庫ではベルトコンベヤー式の機器2台で1日4000袋を目標に検査している。この日は週末に収穫されたコメを測定し、放射性セシウムが基準値以下を示す検査済みラベルが袋に貼られていく様子を見学した。
1袋の検査にかかる時間は10秒ほど。参加したさいたま市の卸売業ナンブの相川信司営業課主任は「検査への意気込みを感じた。お客さまにも自信を持って薦められる」と話していた。
オリジナル品種「天のつぶ」や平成24年産米の生育状況などの説明も受けた。また、郡山市の県農業総合センターでのモニタリングも視察した。
説明会は27日まで計4回にわたって県内で開かれる。
(カテゴリー:福島第一原発事故)