東日本大震災アーカイブ

全機「冷温停止」 原子炉内核燃料取り出しへ 第二原発

 東京電力福島第二原子力発電所1~4号機は現在、全ての原子炉内の温度が100度を下回る「冷温停止」の状態となっている。
 4つのプラントとも津波被害で電源が仮設状態となったいたため復旧を急ぎ、4号機は恒久的な設備となった。1~3号機についても工事が進められている。
 一方、原子炉内の核燃料取り出しも予定されている。4号機は今秋にも作業が行われ、764体の燃料が構内の使用済み燃料プールに収納される見通し。作業には2週間程度かかるという。1~3号機も順次、取り出しに掛かる。
 1~4号機は昨年3月11日の地震の際、運転中で制御棒が挿入され自動停止した。4系統の外部電源のうち3系統が使用不能となったほか、津波で海側にあった残留熱除去系ポンプが損壊し、冷却機能が失われた1、2、4号機で圧力抑制プールの温度が上昇した。

カテゴリー:震災から1年6カ月