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放射線 放射性物質 Q&A 陽電子放射断層撮影(PET)検査の仕組みや影響は

 エックス線検査やCT検査など病院で受けられるさまざまな放射線を使った検査がありますが、陽電子放射断層撮影(PET)検査も関係があると聞きました。仕組みや放射線の影響について教えてください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■放射性物質注入し診断がん発見に極めて有効
 胸部エックス線検査やCT検査はエックス線を外から照射することで体の内部を観察する検査で、外部被ばくによる検査です。それに対して、内部被ばくによる検査もあり、その代表がPET検査です。
 PET検査はがん診断に極めて高い効果があり、県内のいくつかの医療機関でも導入されています。ある種の物質が活発に代謝を行っている細胞や部位に取り込まれることを利用した検査で、この物質に放射性物質を付着させた上で注射によって体の中に注入することでがんの部位を同定します。
 がんは活発な細胞分裂で大きくなりますので、他の部位に比べて細胞の代謝が活発に行われています。PET検査をすると、通常の検査では見つけにくい初期のがんや、予想外の場所に転移したケースであっても、敏感に発見できます。
 通常、PET検査を1回すると3~5ミリシーベルト程度の内部被ばくをします。さらに通常PET検査はCT検査と組み合わせて行いますので、内部被ばくと外部被ばくを合わせると8~10ミリシーベルト程度の被ばくをします。このため、PET検査で得られる情報のメリットと、被ばくによるデメリットを慎重に考慮した上で、メリットの方が明らかに大きいと判断される場合に検査に踏み切ります。
 PET検査に限らず、放射線による検査や治療を受けられる際には、担当の医師に検査や治療の内容について、尋ねられるとよいと思います。

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