7日に福島県楢葉町の除染現場と仮置き場を訪れた野田佳彦首相は、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の除去作業と汚染廃棄物の管理状況を視察し、避難区域の復旧に向けた取り組みを自らの目で確認した。
除染現場の楢葉南小では、体育館に足場を組み、屋上で高圧水洗浄に取り組む作業員の様子を見た。環境省福島環境再生事務所の大村卓所長から、作業の手順や進捗(しんちょく)状況などの説明を受けた。
続いて、大坂行政区の仮置き場がある町西部の山林を訪れた。同事務所浜通り南支所の中野実支所長が除染廃棄物の管理方法を説明。野田首相は、落ち葉や土壌などを詰めた約3500袋が保管され、遮水シートと砂利で覆われている現場を確認した。
視察には、長浜博行環境相兼原発事故担当相、松本幸英楢葉町長らが同行した。
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