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今を生きる 感謝胸に活躍誓う 昨夏再開、代表勝ち取る

渡辺町長に活躍を誓う佐久間さん(左)

■全日本シニアバドに出場大熊から若松に避難 佐久間文子さん63
 大熊町の佐久間文子さん(63)は11月16日、埼玉県で始まる第29回全日本シニアバドミントン選手権大会の60歳以上混合ダブルスに、本県代表として出場する。会津若松市の仮設住宅で避難生活を送っており、「会津の皆さんの感謝をかみしめ試合に臨む」と抱負を語る。
 高校時代にバドミントンを始め、インターハイの出場経験もある。競技を続け、シニア大会には10年以上出場してきたが、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で約半年間、競技の中断を余儀なくされた。
 道具は原発から7キロほどの距離にある自宅に置いたまま。体育館に身を寄せたときには、バドミントンをする場所で暮らさなければならないのかと複雑な思いを感じたという。
 転機は昨年夏、訪れた。大会で顔見知りになった競技仲間に声を掛けられ、避難先の会津若松市にある会津シャトルクラブの練習に参加した。他の仲間とともに週2回、練習している。ラケット、シューズ、ウエアは市バドミントン協会が用意してくれた。「環境を整えてもらい、何とか再開できた」と振り返る。
 一昨年の大会はベスト8まで進んだが、宮城県で開かれた昨年は16強に終わった。同じ被災地ということもあり、競技に集中できなかったという。
 それでもバドミントンは心の支え。「競技に打ち込むことで前向きになれる」と語る。ペアを組む二本松市の高橋清さんと練習できるのは月2回ほど。しかし、「今年は3位以内に入ってメダルを手にしたい」と意気込みを見せる。
 佐久間さんは26日、町役場会津若松出張所を訪れ、渡辺利綱町長に全国大会出場を報告した。「悲しい経験があったが、会津の人たちには本当に感謝している。年齢に負けず、大熊町とともに頑張る」と話した。
 渡辺町長は「現役で頑張る姿勢をわれわれも見習いたい。楽しみながら、いい成績を残してください」と激励した。

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