全国経済同友会代表幹事円卓会議最終日の27日、全国各地からの参加者が、福島県いわき市と広野町を訪れ、沿岸部の視察や地元関係者との懇談を通じて被災地の現状に理解を深めた。被災地の実情を把握し、地域のニーズに応じた活動を展開することなどが目的で、44の経済同友会から約90人が参加した。市内のいわきワシントンホテル椿山荘で楢葉町の松本幸英町長、広野町の黒田耕喜副町長と懇談、住民の避難状況や復興に向けた課題などを聞いた。
松本町長と黒田副町長は徹底した除染で住民の安全・安心を確保することの重要性などを強調した。松本町長は「町民と一緒に英知を結集し、古里を取り戻したい」、黒田副町長は「住民が帰れるまちづくりを着実に進めていきたい」と述べた。
この日は津波で被災した市内のいわき海星高、広野町の富士フイルムファインケミカルズ広野工場を視察した。渡部世一福島経済同友会代表幹事(福島民報社会長)が参加した。
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