県が8~11月に実施した森林の空間放射線量調査で、前回調査(昨年11~12月)と比較可能な350地点のうち、313地点(89%)で放射線量が低下した。29日に福島市の杉妻会館で開かれた県森林審議会で示された。
県平均と各方部の放射線量(地上1メートル)、樹皮(同)の放射性セシウム濃度は下記の通り。放射線量の県平均値は毎時0.61マイクロシーベルトで、前回よりも0.22マイクロシーベルト下がった。森林除染は進んでいないため、自然減衰とみられる。樹皮のセシウム濃度は放射線量に比例して高くなる傾向がみられた。
調査は県内925地点で実施した。東京電力福島第一原発から80キロ圏外は10キロ四方、80キロ圏内は4キロ四方で一地点を調べた。4キロ四方のうち、毎時1マイクロシーベルトを超える地点は1キロ四方で調査した。避難区域は調べていない。
◎方部別の空間放射線量
(単位は1時間当たりのマイクロシーベルト)
平均 最大 最小
全 県 0.61 2.61 0.08
県 北 0.79 2.07 0.16
県 中 0.43 0.95 0.13
県 南 0.42 0.85 0.13
会 津 0.16 0.28 0.10
南会津 0.13 0.18 0.08
相 双 0.71 2.61 0.17
いわき 0.40 1.83 0.16
◎方部別の樹皮のセシウム濃度
(単位は1キロ当たりのベクレル)
平均 最大 最小
全 県 1,711 13,093 検出せず
県 北 3,383 9,350 1,082
県 中 1,337 2,721 168
県 南 1,066 1,993 567
会 津 188 376 98
南会津 - 検出せず 検出せず
相 双 4,170 13,093 1,759
いわき 2,051 5,718 249
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