東日本大震災

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作文通じ故郷に勇気 大熊中の岡田さん コンクールで高評価 町議会で発表

作文を発表する岡田さん

 今年、三つの作文コンクールで高い評価を受けた大熊中2年の岡田愛莉花(えりか)さん(14)が21日、会津若松市で開かれた大熊町議会で作品を披露し、議員や町幹部職員を感動させた。「自分の作文で、同じように避難で苦しんでいる人々を勇気づけられれば」と話している。
 岡田さんは全日本中学生水の作文コンクールに応募した「あたり前の生活」が優秀賞、全国中学生人権作文コンテストに出した「たった1秒の『ありがとう』」が法務省人権擁護局長賞、東北電力中学生作文コンクールの「故郷を忘れない」が県の優秀作品の一つに選ばれた。
 大熊中の文化祭で岡田さんの発表を聞いた議員が、ぜひ同僚議員にも聞かせたいと発表会の開催を呼び掛け、実現した。12月定例議会最終本会議の終了後、同市北会津支所の議場に岡田さんを招いた。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で大熊町から避難した経験を基に、水や人権、古里について考えた作品は胸に迫るものばかり。涙を拭う議員や職員の姿もあった。作文の中には「故郷にある放射性物質を一刻も早く除染して下さい。一日でも早く故郷で生活できるように努力して下さい」と、大人に対するメッセージも書き込まれた。終了後、議員との"質疑"では「皆さんも大熊町のことを忘れないでほしい」と呼び掛けた。
 小さいころから読書好きで、毎日のように図書館に通っていたという。作文は避難後、国語の八島真理子教諭(58)に指導を受けてから本格的に始めた。「遠くにいる友人や親類にも読んでもらい、希望や勇気を持ってもらえれば」と話している。
 千葉幸生議長(55)は「純粋さにはっとさせられた」と話し、渡辺利綱町長(65)は「元気をもらった。復興に向けて頑張る」と誓っていた。

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