東日本大震災アーカイブ

教育 双葉郡などの高校8校 サテライト校方式導入

 原発事故に伴い双葉郡などの高校8校は今年度、サテライト校方式を導入している。
 各高校のサテライト校設置場所は【表】の通り。双葉、富岡、双葉翔陽は、いわき市のいわき明星大に設置。残りの5校は南相馬市や福島市などに仮設校舎を設けるなどしている。双葉地区教育構想に基づきスポーツを強化する富岡・国際スポーツコースは福島市、猪苗代町、静岡県での分散設置が続いている。
 8校の在校生は昨年12月1日現在で1092人。23年4月に在籍予定だった2379人の半数以下で、サテライト校の活性化、生徒数の維持が急務となっている。

■放射線の授業充実へ 小中学校、対応急ぐ
 本県の教育現場は、原発事故に伴う放射線教育の充実などの課題に直面している。
 県教委は平成25年度から公立小中学校全校で放射線教育に取り組むが、統一的な指導法の確立などが求められている。県内の広い地域に放射性物質は拡散しており、正しい知識の習得が必要。ただ、放射線に特化した授業は先例がないため、県教委は手探り状態で準備を進めている。

カテゴリー:福島第一原発事故