東京電力は1日、平成23年3月の福島第一原発事故直後の構内の写真2145枚を新たに公開した。3号機原子炉建屋からの発煙や放水など緊迫した状況を伝えている。
事故発生5日目の23年3月15日から4月11日にかけて東電や協力企業の作業員が撮影した。煙を上げる3号機や、コンクリートポンプ車による原子炉建屋への放水の様子などを収めた写真がある。3月31日撮影の1号機周辺の写真には、がれきが散らばった地面に「キケン」という文字と、高い線量の場所の目印として置いてある木切れが写っていた。
事故当初の写真の公開は昨年9月の約600枚に続いて2度目。東電は社員や協力企業に未公開写真を提出するよう呼び掛けていた。
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