東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴う新潟県の避難者向け借り上げ住宅を無店舗型性風俗営業の拠点にしていた詐欺事件で、福島・新潟両県警合同捜査本部に逮捕された福島市黒岩字関根17ノ1、風俗店経営佐久間次夫容疑者(37)らは逮捕容疑となった新潟市のマンションの2部屋のほかにも、数部屋を借りていたことが15日、捜査関係者の話で分かった。
福島署などによると、佐久間容疑者らは平成24年8月に新潟県内での風俗営業を撤退したが、福島市や郡山市、宮城県、栃木県、長野県などで営業を継続。各店の利益として1日当たり数百万円を得ていたことも新たに判明した。
合同捜査本部は、迅速な避難者救済を最優先にした借り上げ住宅制度を悪用し、不正に売り上げた利益の一部が暴力団の資金源になっていたとみて、全容解明を急ぐ。
福島署は15日、佐久間容疑者のほか、福島市成川、同店従業員石岡竜也容疑者(32)、郡山市富田町、同佐原英和容疑者(41)を送検した。
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