東日本大震災

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「南相馬チャンネル」本放送開始 全国初 空きチャンネル利用 仮設住民らに発信

リモコンで本放送のスイッチを押す桜井市長(右)

 地上デジタル放送の空きチャンネルを利用した全国初のテレビ局「南相馬チャンネル」が21日、本放送を開始した。送信局をこれまでの3カ所から17カ所に増やし、視聴可能世帯が6倍の約1万5千世帯に拡大した。ワンセグ、インターネットでも視聴できる。仮設住宅の住民らに市の情報を発信するとともに、全国に避難している市民に古里のイベント、放射線情報、復興の模様を伝え、帰還も促す。
 JR原ノ町駅前にスタジオを設置し、番組制作や映像の撮影、データ入力などを5、6人のスタッフで担当する。防災メールを随時、表示するほか、沿岸部の鹿島区烏崎や原町区雫に防災カメラを設置し、映像を配信する。番組時間の延長や市民の様子を伝える取り組みも進める予定。費用は約3億6千万円で、全額が総務省の補助金と特別交付金。
 開局式は市役所で行われた。桜井勝延市長、富永昌彦総務省東北総合通信局長があいさつした。桜井市長が放送開始のスイッチを押して市長開局メッセージを放映、本放送がスタートした。桜井市長は「より多くの人に復興の姿を発信できる」と述べ、富永局長は絆の強化、防災などへの期待を表明した。
 江戸時代の移民で縁が深い富山県南砺(なんと)市の田中幹夫市長の提案を受けた取り組みで、金沢市のベンチャー企業ヨーズマーが協力した。平成23年7月に総務省の実験免許を受け、映像、文字で相馬野馬追の中継や波乗り体操、歯磨き講座、地域の話題などを放送してきた。13日に17送信局の免許が交付された。

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