東京電力は今後30〜40年に及ぶとする福島第一原発1〜4号機の廃炉作業の工程を、「使用済み燃料プールからの燃料取り出し開始」「溶解した燃料(燃料デブリ)取り出し準備」「燃料デブリ取り出しと原子炉解体」の三期に分けている。
廃炉に向けた作業の開始時期を示す工程は【図】の通りで、使用済み燃料プールからの燃料取り出しは11月ごろに第一期として開始される。4号機から約1530体の燃料を取り出し、平成26年末までに完了させる。
第二期の燃料デブリ取り出し開始は平成33年ごろまでで、原子炉、タービン両建屋の水漏れを防ぎ、格納容器を水で満たす。
最終段階となる第三期の燃料デブリ取り出しはロボットによる遠隔操作で行うことが想定されているが、技術開発が課題となる。
(カテゴリー:震災から2年)