東京電力福島第二原発1号機の冷温停止の維持に必要な設備の復旧完了時期が当初予定の今月末から2カ月程度、遅れる見通しとなった。原子炉の冷却に用いた海水を海に戻す配管の腐食防止のため、管の内側をコーティングしているポリエチレン製の素材が剥がれているのが見つかったため。東電が6日、発表した。
東電によると、2月26日から実施している1号機残留熱除去機器冷却海水系の部品の交換作業中、剥がれたポリエチレン製の素材が見つかった。この箇所は熱交換機の下流側にあり、東電は「原子炉の冷温停止維持に支障はない」としている。福島第二原発の2~4号機は、冷温停止の維持に必要な設備の復旧作業が完了している。
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