東日本大震災で441人が犠牲になったいわき市の追悼式典「3・11 いわき追悼の祈りと復興の誓い2013」は10日、同市のいわき芸術文化交流館アリオスで行われた。
渡辺敬夫市長が「多くの犠牲を忘れることなく、市民と手を携えて復興を成し遂げる」と誓い、遺族を代表して根本純夫さん(54)=同市四倉町=が「下を向いてはいられない。前を向いて以前より活気のあるまちをつくる」と追悼の言葉を述べた。献花に続き、震災の記録を映像で振り返った。湯本高吹奏楽部が追悼と復興の願いを込めて演奏した。
遺族代表の根本さんは、漁師だった義父・大河原喜平さん=当時(84)=を亡くした。喜平さんは中学を卒業してからずっと漁業に携わっており、震災当日も船の様子を見に行って津波に巻き込まれたという。「元気に頑張るから、心配しないで安らかに眠ってほしい」と語り掛けた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)