東京電力福島第一原発事故で出た汚染廃棄物の中間貯蔵施設をめぐり、環境省は9日、建設候補地としている楢葉町で本格的な現地調査を始めた。
調査初日は町内にある全20行政区の仮置き場22カ所のうち3カ所を回った。同省職員3人と業務委託先の地質・環境調査会社の社員4人が除染廃棄物の保管状況や交通アクセスなどを確認し写真に収めたりメモを取った。
具体的な調査内容や今後の日程について同省水・大気環境局除染チームの江口博行次長は「町と相談し仮置き場からスタートすることにした。地元には丁寧に説明する」と述べた。
同省は10日、いわき市の町いわき出張所谷川瀬分室で開かれる町議会全員協議会で、現地調査の進め方などを説明する予定。
環境省水・大気環境局除染チームの江口博行次長は9日の調査終了後、ボーリング予定地を1カ所に絞り込む考えを示した。大型連休までにまとめる現地調査の結果に盛り込む。
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