東日本大震災アーカイブ

浪江の3800世帯が申し込み 精神賠償増額の第1次分締め切り

 東京電力福島第一原発事故による精神的損害賠償の増額を原子力損害賠償紛争解決センター(ADR)に申し立てる浪江町は7日、町が代理人となるため町民から受け付けている参加申込書・委任状の第1次分を締め切った。約3800世帯が申し込んだ。申込者は町の人口の約4分の1に当たる約5千人とみられる。町は早ければ今月末にも第1回の申し立てをする方針。
 引き続き第2次の受け付けもする。町は今後、同時に送付した精神的損害実態調査アンケートを集計する。11日には弁護団が被害実態を把握するため、町内の視察も予定している。
 申し立てでは1人当たり月額35万円の賠償を求める。現在、東電は精神的損害賠償として長期避難者に1人当たり月額10万円を支払っている。

カテゴリー:福島第一原発事故