東北6県の代表的な祭りが競演する東北六魂祭は東日本大震災からの復興を願い、一昨年の仙台市、昨年の盛岡市に続き今年は福島市で開催される。6月1、2の両日、市役所周辺の4号国道で祭りのパレードを披露する。
東北六魂祭のパレードコースとなる4号国道で7日、国交省福島河川国道事務所による本格的な除染作業が始まった。空間放射線量を低減し、安心・安全な環境で全国からの観光客を迎え入れる。
除染を実施するのはコースと出演者の待機スペースを合わせた北側の旭町交差点から南側の舟場町交差点までの約1・25キロ。この日は風が強かったため、散水車で水をまいてからスコップで道路脇の路肩にたまった堆積物を取り除いた。上り線を終え、下り線は南側から約900メートルの地点まで進んだ。8日は残った堆積物を機械で吸い取る。9日以降は歩道の堆積物除去、信号や照明などの拭き取り作業などを行う。
道路は8日から舗装修繕工事を実施する。アスファルト部分を剥がして新たに舗装し直す。渋滞を避けるため、夜間(午後9時~午前6時)に一部車線を規制して行う。
作業は27日に終了する。同事務所によると現場の空間放射線量は高い場所で毎時約1マイクロシーベルトあり、6割減の0・4マイクロシーベルト程度に下げるのが目標という。
(カテゴリー:福島第一原発事故)