東日本大震災

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「4歳未満対象外」40市町村 県内の内部被ばく検査

 東京電力福島第一原発事故に伴うホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく検査で、検査を実施(予定を含む)している県内の市町村のうち、7割超の40市町村が4歳未満の幼児を対象外としていることが24日、福島民報社の調べで分かった。検査機器はおおむね身長80センチ以上が対象で、4歳くらいにならないと規格に合わないためだ。県は幼児用機器の広域活用や検査時に子どもが使う台座の開発を急ぎ、4歳未満の受診態勢を拡充する。
 南会津郡の4町村を除く県内55市町村が実施または実施予定だ。このうち、7割超の40市町村は対象者を4歳以上とし、4歳未満は対象外としている。4歳未満を対象に含めているのは15市町村で、対象範囲は「全住民」が12市町村、「3歳以上」が1町、「ゼロ歳から18歳」が2市町となっている。
 全住民を検査対象としている市町村の中にも、4歳未満の子どもは、おおむね身長約80センチ以上とする検査機器の規格に合わないとして申し込みを受け付けていないケースが目立ち、4歳未満の検査を実施していない市町村は実際には、さらに多いとみられる。
 県は4歳未満の検査の課題として、約2分間の検査時間をじっとしていられない点や、子どもの身長が低くて検出器の場所に届かない点を挙げている。これを受け、多くの市町村が検査対象から外しているのが現状だ。
 ただ、各市町村の担当者らによると、乳幼児を持つ保護者らから検査を求める声が後を絶たないという。全住民を対象とする県北地方の町は、母親が子どもを抱きかかえて測定した数値から、母親一人で測った数値を引いて算出している。乳幼児と一緒にいる機会が多い保護者の数値を子どもの参考値として扱う市町村もある。
 4歳未満を対象外としている市の担当者は「小さい幼児の測定が可能になれば、すぐにでも検査実施に取り掛かりたい」と県の対応に期待している。


◆4歳以上(幼稚園児以上を含む)
会津若松、白河、須賀川、喜多方、二本松、伊達、本宮、国見、川俣、大玉、鏡石、天栄、北塩原、西会津、磐梯、猪苗代、会津坂下、湯川、柳津、三島、金山、昭和、会津美里、西郷、泉崎、中島、矢吹、棚倉、鮫川、石川、玉川、平田、浅川、古殿、三春、楢葉、川内、浪江、新地、飯舘

◆全住民
福島、郡山、相馬、田村、南相馬、桑折、塙、小野、富岡、大熊、双葉、葛尾

◆3歳以上
広野

◆18歳以下
いわき、矢祭

◆実施予定なし
下郷、檜枝岐、只見、南会津

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