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放射線 放射性物質 Q&A 体内のカリウム40健康への影響は

 体内にはカリウム40という放射性物質が含まれていると聞きました。どのようにして体内に入ってきたのでしょうか? 東京電力福島第一原発事故の影響はあるのでしょうか?
 健康上の影響がないか心配です。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)高村昇さん

■食物の中に豊富に含まれ内部被ばく年間0.17ミリシーベルト

 カリウム40という放射性物質は、成人であれば3000~6000ベクレルほど存在しています。体の中には体重1キロ中、約2グラムのカリウムが含まれているのですが、このうち約0・01%がカリウム40です。
 カリウム40を含むカリウムは日常生活で口にする食物の中に豊富に含まれています。例えば、生のホウレンソウであれば、100グラム当たり690ミリグラムのカリウムを含んでいますし、焼き芋100グラムでも540ミリグラムのカリウムを含んでいます。これから出回る夏野菜や、バナナ、メロンなどの果実にもカリウムは豊富に含まれています。このような食事を摂取することでカリウム40も摂取することになり、いわば放射性物質を体内に取り込むことになります。
 カリウム40による内部被ばくは、年間0・17ミリシーベルト程度で、日本における自然放射線による被ばく線量の10%程度を占めます。
 カリウムは、生命を維持するためになくてはならない電解質の1種であり、高血圧の原因になる体内の余分なナトリウムを排出して血圧を下げる効果があることから、適度なカリウムの摂取は体のバランスを取るために非常に重要です。
 ただ、腎臓の機能障害がある方は、カリウムの排せつ機能が低下して、血液中のカリウムが高くなり過ぎることがあるため、かかりつけの医師とよく相談し、食事のバランスを保つようにしましょう。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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