東日本大震災アーカイブ

東電賠償増額申し立て ADRに鹿島区住民

原子力損害賠償紛争解決センター職員に申立書などを手渡す住民代表(左)

 東京電力福島第一原発から30キロ圏外に位置する南相馬市鹿島区の住民は5日、精神的損害賠償の増額を求め、原子力損害賠償紛争解決センター(ADR)に裁判外紛争解決手続きを申し立てた。住民の代表が同日、都内の同センターを訪れ、職員に申立書を提出した。
 申し立てた住民は鹿島区に居住する6世帯29人。原発事故後から5月末までの精神的損害賠償を月35万円とし、1人当たり945万円の支払いを求めている。
 住民は申立書とともに、30キロ圏内外での賠償の差をなくすよう求める鹿島区住民7811人の署名を同センターに提出した。