双葉地方広域市町村圏組合(管理者・山田基星広野町長)の平成25年度10月採用消防職員の第一次試験が9日、広野町公民館で行われ、6人程度の募集に対し、女性4人を含む10代と20代の87人(県内44人、県外43人)が臨んだ。
同組合によると、募集は原則、4月採用のみで、これまでは数人程度の採用予定に応募は30〜50人ほどだったという。当初は試験会場を同組合が入るJFAアカデミー福島男子寮を予定したが、予想を上回る応募に急きょ、町公民館に会場を変更した。今後、第一次試験の結果を絞り込み今月中に体力測定や面接の第二次試験を行う予定。
県外応募者の内訳は宮城県6人、岩手、茨城両県が各4人で、首都圏からもいる。東日本大震災のボランティア経験者や東京電力福島第一原発事故からの復興支援を動機に挙げる応募者も多く、山田町長は「福島や双葉郡の復興を支えようとする県内外の若い世代の熱意に勇気づけられる思いだ」と語った。
同組合は4月に8人を採用し、現在、県消防学校で研修中。4月からは支援協定を結んでいる全国22消防本部から半年間、2週間交代で1日当たり平均12人、延べ195人が派遣されている。派遣終了の時期に合わせ、10月採用に踏み切った。
(カテゴリー:震災から2年3カ月)